えんじにあ

工学部があまりに不人気なのだそうだ。

大学工学部:志望者10年で半減 来春大急ぎで組織改変へ

工学部生というとエンジニアの卵だ。だれもエンジニアになりたくないという。工学部出身者の実感として、これは納得がいく。日本ではエンジニアは搾取される側だというのは明らかだからだ。

すけーと

今日、子供と一緒にスケートに行った。

相模原市にある銀河アリーナというスケート場が開場したので、子供と行って滑走して楽しんだ。ところで、私は北海道帯広市の出身である。帯広市というところはスケートが非常に盛んな地域で、小中学校の冬の体育の授業はスケートである。なにせ、グラウンドに水を撒けば凍ってスケートリンクができあがる地方である。小学校ではスピードスケート、中学校ではアイスホッケーをやる。

その帯広のスケートの授業で一貫して変わらないルールというものがある。それは「無帽の者はリンクに入れない」というルールである。なぜかというと、転んで後頭部を氷上に打ちつけるとそれは命にかかわる怪我になるからである。帯広の人はリンクに上がるときは必ず、毛糸の帽子かヘッドギアをつけている。私が東京のスケートリンクに遊びに行っていつも非常に危険だと感じるのは、無帽でスケートを滑っている人があまりに多いことだ。これは本当に危険でぜひやめてほしいと思っている。小1からスピードスケートを習っている帯広っ子でさえヘッドギアをつけてリンクにあがっているのである。東京人ならなおさらだ。私も子供も必ずヘッドギアをつけてスケートを滑っている。せめてこのブログを見ている人だけは毛糸の帽子でいいので何かかぶって安全なスケートを楽しんでほしいと切に願うのである。

安倍総理殿、国家に巣食う者を弾劾致します

以下は、耐震偽装を見抜けなかったとして逮捕されたイーホームズ藤田社長が本日発表した告発文である。ここにそのまま転載いたします。(阿部昭敏)

「安倍総理殿、国家に巣食う者を弾劾致します」

平成18年10月20日

安倍晋三総理大臣、長勢甚遠法務大臣、但木敬一検事総長、東京地検の皆様、そして、官僚、政治家、マスコミ、関係業者、そして国民の皆様

イーホームズ株式会社
代表取締役 藤田東吾
 
 安倍総理大臣に置かれましては、日頃ご公務ご多忙の中、本日の、私からの通報を受け付けて下さり、誠に有難う御座います。深く感謝の意を申し上げます。

 私は、今日の午前中、川崎市内のマンション(エグゼプリュート川崎大師)と、設計事務所のアトラス設計の、二つを訪ねて来ました。何れにおいても、この度の「耐震偽装隠蔽事件」を解き明かす上で、とても重要な証拠となるからです。
 私が解き明かしたいものは、一部の官僚と政治家が、国民の命と財産を軽視して、癒着業者とともに利権を死守しようと、違法行為を犯したり、または少数の
弱者をスケープゴートに見立てて、不正を隠蔽するという国家体質を暴きたいのです。そして、この体質を日本から除却しなければ、子供達の為に明るい未来は
ないと信じているからです。
 よって、私は、以下の事実を記者クラブや国土交通省に隠蔽されないように、直接、安倍総理大臣にお渡し、事件の解明と住民の安全確保を早急かつ遺漏なき対応をお取り頂きますようにお願い申し上げます。

 まず、エグゼプリュート川崎大師は、建築確認の構造計算図書が偽装(改ざん、若しくは不整合)されていました。ところが、中間検査の直前の二日前に、計
画変更が川崎市において下ろされました。しかし、工事は建築確認の図面のまま進行したものと考えるのが当然であり、計画変更によって偽装マンションが隠蔽
された可能性が99%以上はあるものと考えられます。

この偽装マンションを生み出したのは、たとえ藤光建設サイドからの圧力があったにせよ、川崎市と国家であります。
 一方、国家は、ヒューザーの小嶋氏を、グランドステージ藤沢のマンションに偽装があるのを認識していながら、お客様に引き渡したとして、詐欺罪で逮捕し
ました。小嶋氏は、引渡し直前の、平成17年10月下旬の段階で偽装を認識したと思われますが、この時点では既に完了検査も終了していました。
 であれば、このエグゼプリュート川崎大師は、中間検査を1月末に行った時に、構造計算書の偽装が、川崎市によって隠蔽されたわけです。販売案内のHP
(下記参照)を見ると、来月11月の竣工で、翌12月に入居予定となっています。つまり、販売は大方終了し、購入者は引越しの準備をし、新居に入る段取り
や買い物を楽しみに進めているはずです。

 私は、川崎市と国交省建築指導課の罪は、建築行政を行なう者自らが隠蔽したとして、小嶋氏より遥かに大きいと思います。イーホームズでは、2月に構造計
算書の偽装を認識し、川崎市と国家に通報しています。しかし、隠蔽されてしまいました。強制捜査と私の逮捕で追求も出来なくなりました。

 現段階でも、非破壊検査を、国家が関与しない公正中立な第三者機関等に徹底的に行なわせるべきです。99%以上の確率で偽装マンションのはずです。この
偽装を生み出したのは、川崎市と国家官僚です。彼ら公務員が偽装マンション(小嶋氏流に言わせるなら、殺人マンション)を、生み出したのです。法の衡平を
重視するなら、小嶋氏を逮捕した以上は、川崎市の倉形課長、国土交通省の当時の北側一雄大臣、佐藤信秋事務次官、山本繁太郎住宅局長、小川富吉建築指導課
長、田中政幸課長補佐、高見企画調査官も同じく逮捕するべきです。この者達は、小嶋氏より、建築行政のプロとしての立場からも、遥かに悪質です。そして陰
湿です。

 因みに、イーホームズでは、1月24日に行なわれた本件計画変更の内容については不知です。また、今の段階で状況がどうなっているかは同じく不知です。
よって、今日、私は現場に行って参りました。現場は既に竣工間近です。既に、総戸数42戸の内、30戸以上の成約になっているとのことです。また完売も間
もないとのことです。

もし、このまま誰もが見てみぬ振りしたら、ここにもうすぐ住む住民の方は、国家と川崎市によって耐震強度の偽装が隠蔽されたことを知らずに、一戸当たり平
均3名の家族として、136名の命が危険に晒されながら住み続け、そして、ローンを払い続けて行きます。安倍総理、果たして、このような犯罪を許してよい
のでしょうか。
 10月18日に、私が語った司法クラブでの発言を、99%のマスコミは黙殺しました。まさか、この事実も黙殺してしまうのでしょうか。許してよいとはとても思えません。

私は、イーホームズの代表者として、一国民として、国家に巣食う者を弾劾します。安倍総理大臣お力を発揮してください。日本のマスコミには期待できません。とは言え、私一人の力では及びません。どうか、日本の皆様も、力をお貸し下さい。お願い致します。

 そして、事実を明確にし、検事総長や、東京地検が、これらの役人を犯罪者として逮捕できないなら、小嶋進さんは無罪放免として即刻に釈放するべきです。
そして、「秋霜烈日」のバッジを外して検事を辞職し、司法の職から離れるべきです。総理大臣も、法務大臣も、自らの責務を果せないなら政界から去るべきで
す。道徳的に不適合者です。

 また、同時に、株式会社田村水落が関与した全ての建築物について、即座に再計算及び非破壊検査を実施して、住民や利用者の命の安全確保を果すべきです。そこには、アパグループが関与した多くの物件が含まれています。

 次に、渋谷区代々木のアトラス設計に関する調査を行って参りました。ご存知の通り、渡辺朋幸氏が代表を務める設計事務所です。何故、調査を行ったかと言
うと、渡辺朋幸氏が建築士の免許を持たない無資格者でありながら、名義を借りて設計事務所を経営し設計業務を行っているとの、確度の高い情報を得たからで
す。

私は驚きました。今回の耐震偽装事件に関連して、姉歯元一級建築士が建築デザイナーの秋葉氏に建築士免許の名義を貸与したことで、姉歯氏も、秋葉氏も逮捕されました。皆さんご存知の通りです。
 現在、アトラス設計の渡辺朋幸氏は、平成17年10月にイーホームズに姉歯氏が行なった構造計算書の偽装を指摘したと評価され、耐震偽装景気に便乗し
て、マンション販売講習会等で構造設計の講演をやっているなどと聞きました。しかし、一級建築士も持たず、建築構造士でもなく、JSCA会員でもないな
ら、分不相応といわざるを得ません。また、秋葉氏と同じく、名義借りによって逮捕されなければ不公平となります。
 よって、渡辺朋幸氏が本当に無資格なのかを確認するために、東京都や、建築士会、そしてアトラス設計の調査を行なってきたのです。この結果、与えられた
情報どおり、無資格者でした。ある一級建築士の名義を借りて、アトラス設計事務所を運営していました。至極かつ誠に残念ながら、秋葉氏と同様に逮捕されな
ければなりません。
 もし、逮捕しないのなら、その差別的扱いを正当化する理由を、法の衡平性の観点から、但木検事総長は明確に国民に対して説明する義務があります。

 東京地検の皆様には、改めて、胸に付けた「秋霜烈日」のバッジの意味を思い起こし、あなた達が、法を司るものとして自らが正しい者であるのか否かを明らかにしてください。もし、明らかに出来ないのなら、バッジを外して、司法の世界から去るべきです。

 尚、川崎市のマンションと、アトラス渡辺については、詳細データを以下に掲げます。

1.(仮称)エグゼプリュート川崎大師 http://www.myhome21.jp/
建築場所 川崎市川崎区大師駅前2丁目12番34号
     RC構造、地上15階建て、延べ床面積3,461?u
建築主(デベロッパー) 株式会社伸明ハウジング 代表取締役 山崎伸
        藤光建設株式会社 代表取締役 佐藤雅彦
設計者 藤光建設株式会社一級建築士事務所 橋本清
構造設計 株式会社田村水落設計 代表取締役 水落光男
川崎市まちづくり局指導部建築審査課長 倉形紳一郎 044-200-3019
国土交通省住宅局建築指導課 03-5253-8111(代表)
山本繁太郎住宅局長、小川富吉建築指導課長、田中政幸課長補佐、高見企画調査官

(1)確認済証番号 eHo.05.A-01003000-01号 (平成17年8月12日)

(2)計画変更:確認済証番号 eHo.05.A-01003000V-01号 (平成17年11月2日)
この11月2日の計画変更は、杭の変更(現場造成杭から規制杭への変更)である。工事は10月17日に着手しており、杭の変更以外の建築計画は、当然に、(1)の確認図面通り進行しているものと考えるのが常識である。

(3)現場の中間検査は平成18年1月26日に川崎市が行った。合格としている。
 しかし、この直前の2日前、平成18年1月24日に、再び、計画変更図面が川崎市に対して申請され、この計画変更の確認は同日付で川崎市が下ろしてい
る。この規模の、中間検査とは、建物の2階部分の構造躯体までが終了した時点で行われる。よって、2日前に計画変更された図面が、現実の工事に反映されて
いるとはまずもって考えられない。素人でも分かることです。
 
 イーホームズでは、2月において、上記建築計画の構造計算図書に偽装を認識しました。この通報を川崎市に行ないましたが、計画変更で処理したとして、そ
れ以上の調査も追及もしませんでした。国に通報しても、関知しない、特定行政庁との間で処理してくれと言われました。田村水落が関与した多くの物件の再調
査を行なうように、田中政幸課長補佐に電話で僕から話しましたが、国は動きませんでした。結果的に、構造計算が偽装されたままのマンションが、今では完成
間近に到ってしまいました。被害を発生させ、拡大させてしまったわけです。

2.アトラスの渡辺朋幸の名義借り状況
住所 東京都渋谷区富ヶ谷1-9-19 2階
社名 有限会社アトラス設計 代表取締役 渡辺朋幸 03-5465-1137
   一級建築士事務所登録 管理一級建築士氏名 小林昭代(名義貸与人)

以上

どれい

キヤノンの御手洗氏が何か言っている。

御手洗氏、偽装請負の基準緩和訴える 経財諮問会議

最近、偽装請負が相次いで摘発されている状況を受けて、日本経団連会長の御手洗氏が経財諮問会議にて財界を代表して発言したものだ。なんと、「現行制度は厳しすぎるので、緩和してほしい」というものだ。私には、「労働力がほしいので、奴隷制度を認めてほしい」としか聞こえないのだがどうだろうか。御手洗氏もこの程度の人物だったのかと、落胆した。

ふぐあい

システムの不具合を巡って裁判がおこなわれる。この裁判を歓迎します。

みずほ証券、東証を提訴へ 株誤発注で404億円請求

みずほ証券の東証への誤発注が「東証のシステムの不具合で」取り消しできなかったため、その損害賠償を要求する、という裁判だ。なぜ私がこの裁判を歓迎するかというと、毎度の例によって「日本のIT業界では」何が不具合で、何が不具合でないかということを証明するのは難しく、業界をあげてこれを避けてきたからだ。一言でいうと証拠が残っていない。この事例でいうと東証が各証券会社に配布したシステムの使用マニュアルに明記されているかどうかがポイントとなると思うが、東証がこれだけ強気なのはおそらく誤発注の訂正法はマニュアル等のドキュメントには記されていないからだろう。そんなことあるか、というあなた、あなたが会社の業務で使っている業務システムのマニュアルを見たことがありますか?わからないことがあるとすぐ電話して聞いているでしょう。

東証が富士通にシステムを発注している時も同様の状態だったはずだ。つまり、発注書にはシステムの大雑把な概要しか書いてなく、システム開発中も仕様変更が頻発し、システムができあがったときに残っているドキュメントはほとんどが「バージョンが古くて要修正」状態だったはずだ。しかも契約書には、不測の事態が発生した時は「双方が誠意をもって対応する」等の書いても書かなくても同じような文言で済まされているはずだ。実はこれは、都合の悪い証拠が残らないという意味で、開発側には極めて都合がいい状況である。

今までシステムを発注する側は、「有名企業」におまかせすれば品質のいいシステムが調達できる、といういわば「性善説」によってシステムを発注しきたわけである。こういう思い込みが根拠のないものであるばかりか、発注側が大きなリスクを負っているという事が今回の裁判で明らかになってくれたらと思う。

ねっと

面白くなってきました。

米国 映画DVD消滅!? ダウンロード販売が急伸

米アップルがiTunesで映画のダウンロード販売を開始したところ、DVDの小売店が「この価格ではiTunesに対抗できない」とDVDの値下げを要求した、という記事だ。

コストで言うとダウンロード販売はDVD販売に絶対的なアドバンテージがあるので、映画のダウンロード販売はこれからもますます進むだろう。あとはリビングのテレビで見ることができるかという点が残るが、これについてもアップルはダウンロードした映画をテレビで見ることができる新製品「iTV」を発表している。DVDはソフト配信のプラットフォームでしかないという見方をすると、次世代DVD競争(ブルーレイ対HD DVD)というのは意味がなくなる可能性が大きい。

また、ネット配信ソフトに対しては、先日日本の家電メーカー連合からテレビをネット対応させるという動きが発表されている(「TVPS、テレビポータル「アクトビラ」を07年2月に開始」)。しかし、『「ダウンロード/蓄積型サービス」を08年度中に開始する予定』という悠長なアナウンスをしてしまったので、2008年まではデジタルテレビの買い控えが起こるだろう。おそらくそれまでに、パソコンで蓄積した映画をテレビで見るというスタイルが定着してしまうと思う。

にちはむ

北海道日本ハムファイターズがパリーグ優勝した。

25年ぶり優勝おめでとう!私は北海道出身なので日ハムが札幌に移転した年から応援してきました。野球はどのチームが好き?と聞かれて「日ハム」と答えると、微妙なリアクションが返ってきたものだ。今日から堂々と宣言できる。私は日ハムが好きだと。

なにせ「日本ハムファイターズ」というチーム名がいかしている。まるでハムをむしゃむしゃ食べる胸板の厚い男たちが野球をやっているようではないか。

いんしゅ

飲酒運転に関するマスコミの言論はずいぶん偏っていると思う。

まず、飲酒運転を減少させるべきというのはそのとおりだと思う。だが厳罰化はガス抜きにはなっても効果的な対処とは言えない。また飲酒運転で免職は当然というマスコミ報道があるが、その論法では中村獅童は当然廃業ということになる。しかし、そういう論調はマスコミのどこにも見当たらない。飲酒運転は同じ人物が何度もおこなうことが多いと思われるので、免停または車の没収がより現実的で効果的な対処法だろう。だが、そういう論調はマスコミのどこにも見当たらない。また、飲酒運転に関するマスコミ報道をうけて日本の自動車業界から「飲酒運転を防止する技術を研究中」などという明らかにアリバイ作り的声明が出されたが、研究は不要だ。ドライバーが飲酒するとエンジンがかからない技術がすでに実用化されており、ヨーロッパの一部の国ではトラック等に導入されている。あとは導入するかしないかの問題のはずだが、そういう論調はマスコミのどこにも見当たらない。

車が売れなくなると困るのだろう。

みえるか

今日、テレビ東京の「カンブリア宮殿」を見たが、面白い人がいた。

「民間工事でのコストダウンに使われるCM(建設マネジメント)方式を、公共工事に持ち込」んだら、それだけでコストが10%以上カットできたという話だ。私の理解では、CM方式なんて言っても単に元請け(プライムコントラクタ)に対して「どの下請けに、どんな仕事を、いくらで」出したかを発注者に報告させるだけの事だ。しかしこれはコストダウンに極めて有効な方法だと私は思う。この方法がもっとも良く効くのは、何度も繰り返して申し訳ないが、日本のIT業界だ。

「見える化」は業務の効率化に有効ですよ、とはIT業界の得意のセールストークだが、その言葉をそっくりそのままその発言者にお返ししてあげよう。発注者は問うべきなのだ、「どの下請けに、どんな仕事を、いくらで」出したのかを。だが現状は、発注者は自社のシステム開発に下請けが何社かかわっているかすら知らない。プライムコントラクタにとって、それは絶対秘密なのだ。それを知られてしまうという事は、一流企業と言われる企業がいかに仕事をせずにカネを抜いているかを知られてしまうという事だからだ。これは、日本のIT業界のアンタッチャブルなのだ。

ついとう

ある意味日本文化に大きな影響を与えた人が亡くなった。

訃報:米澤嘉博さん53歳

この人はマンガ評論家で、コミックマーケット(コミケ)の創設メンバーの一人であり、育ての親だ。ここに記して追悼の意を表したいと思います。コミケは現在、参加3万5000サークル、一般参加者のべ51万人で世界最大の屋内イベントと言われている。町田市の人口が40万人なので、いかに大きなイベントであるかがおわかりいただけるかと思う。私がコミケに通ったのは、東京に来てからの事だった。Wikipediaによる年表の晴海(3期)と言われる時代の事だ。B館2Fを中心にまわっていたと言えばわかる人にはわかるだろうか。大学同期で同じ古本屋でアルバイトをしていたK君の車に乗って晴海に行き、CBで連絡を取りながら有名サークルの同人誌を買ったものだ。

ある時点から、日本のマンガ文化はコミケを中心にまわりだした。プロのマンガ家も儲けを度外視して嬉々として参加していた。コミケは通常の経済原則が通用しない場所だったが故にこれだけの大きな発展をしたというのは非常に興味深い。めまぐるしく変わる社会情勢のなかにあって時に非難されるオタク文化を一貫して擁護していたのが米澤氏だった。氏の仕事は日本文化に後戻りのできない変化を起こしたと言える。