無題

最初に入った会社でこんな事があったのを思い出しました。

その会社はSIerの下請けで業務システムを開発する会社で、私は出たばかりのWindowsNT3.1をサーバーとしてシステムを開発するプロジェクトにPGとして従事しました。サーバー側にSQL Server4.21を入れ、クライアントにWindows3.1とVB3(英語版)を入れてクライアント/サーバーシステムを構築しました。当時サーバーといえばUNIXワークステーション(特にSunのワークステーション)であって「Windowsをサーバーにするなんてありえない」という時代でした。こういう構成のシステムはかなり珍しかったと思います。

色々とトラブルが発生したそのプロジェクトを終え、社内でプロジェクトの顛末について発表したところ、先輩エンジニアの一人が「信頼性ではWindowsはUNIXに及ばないな」という感想を漏らされていました。

自分はこの言葉に正直反感を感じ、ずっと引っかかっていました。先輩エンジニアのおっしゃった言葉は正しく、信頼性という点では確かに今に至るまでUNIXサーバーはPCサーバーより優れている。しかしこのプロジェクトを終えた頃からWindowsベースPCサーバーの快進撃が始まり、部門システムレベルではほぼUNIXサーバーを駆逐してしまいました。

お客さんにとっては品質も大事ですがコストパフォーマンスはもっと大事だったという事でしょう。少し劣るものが1/10の値段で手に入るなら、ほとんどのケースで少し劣るもののほうが選ばれるのだと思います。