みえるか

今日、テレビ東京の「カンブリア宮殿」を見たが、面白い人がいた。

「民間工事でのコストダウンに使われるCM(建設マネジメント)方式を、公共工事に持ち込」んだら、それだけでコストが10%以上カットできたという話だ。私の理解では、CM方式なんて言っても単に元請け(プライムコントラクタ)に対して「どの下請けに、どんな仕事を、いくらで」出したかを発注者に報告させるだけの事だ。しかしこれはコストダウンに極めて有効な方法だと私は思う。この方法がもっとも良く効くのは、何度も繰り返して申し訳ないが、日本のIT業界だ。

「見える化」は業務の効率化に有効ですよ、とはIT業界の得意のセールストークだが、その言葉をそっくりそのままその発言者にお返ししてあげよう。発注者は問うべきなのだ、「どの下請けに、どんな仕事を、いくらで」出したのかを。だが現状は、発注者は自社のシステム開発に下請けが何社かかわっているかすら知らない。プライムコントラクタにとって、それは絶対秘密なのだ。それを知られてしまうという事は、一流企業と言われる企業がいかに仕事をせずにカネを抜いているかを知られてしまうという事だからだ。これは、日本のIT業界のアンタッチャブルなのだ。

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