「Addバンド」(帯広)

今日は、「帯広平原まつり」の初日です。さっそく見に行きました。北海道各地から太鼓演奏家たちがあつまって太鼓の演奏をしていました。すごい迫力です。
「帯広平原まつり」のイベントの一つとして、「Street Jazz in
Obihiro」というイベントが開かれ、「Addバンド」が演奏するというので、見に行きました。

「Addバンド」の演奏は6時ごろからスタートしました。ベースとピアノは「Add」の中村夫妻、ドラムは知らない人で、アルトサックスが稚内でラーメン
屋をしている人だそうです。トランペットは、若い兄ちゃんで、なかなか張り切ったいい演奏をしています。曲目は、ほとんどスタンダードが中心です。2、3
曲演奏したところで、車椅子に座った浅やんというお爺さんが出てきました。この人はフリューゲル奏者なのですが、ずいぶん昔から帯広でジャズを演奏しつづ
けている人です。私も10年ほど前、まだ学生だったころに「Add」でこの方と共演したことがあります。右手の指もうまく動かず、演奏がたいへんそうです。しかし、比較的高い音も強く出ますし、音程もよく、リズム感もしっかりしていて、
ちゃんとまわりの演奏に対応してインタープレイしています。枯れた歌心のあるいいフレーズを吹きます。驚きました。曲と曲のあいだにはMCもこなし、「枯
葉」の演奏ではマイクを持ってスキャットもしています。見た目のよぼよぼさからはまったく想像できない元気はつらつ爺さんです。この爺さんの演奏を聞いた
だけでも帯広に帰省したかいがありました。いつまでもお元気でいてほしいと思います。

ジャズスポット「Add」(帯広)

今日から帯広に帰省です。帯広といえばジャズスポット「Add」。土曜日にセッションがあるはずなので、さっそく行ってみました。ところが、行ってみる
と、「Add」が入っている「宮本ビル」という大きな雑居ビルが、なくなっています。そこは広い駐車場になっています。おや?

事情を調べようとジャズ喫茶&バーの「黒んぼ」(大丈夫か、この名前?)に行ってみました。コーヒーを飲みながらママさんに話しを聞くと、宮本ビルは去年
すでに取り壊しになり、「Add」もなくなってしまったとのことです。ただ、「Addバンド」は細々と活動していて、いくつかのホテルや帯広の有名なソー
セージのお店「ランチョ・エルパソ」なんかで演奏しているそうです。先月から「Add」のマスターが、屋台村で屋台のラーメンを始めたとのことなので、
行ってみることにしました。

その屋台村「北の屋台」は、大型店が郊外にぞくぞく建設され、帯広中心部が空洞化していく危機感から生まれたそうです。ラーメン屋やスパゲティ屋、豚丼屋
まであります。その屋台村の一角に、元「Add」のマスターが開いたラーメン屋台「楽屋」はありました。屋台のテーブルにはピアノの鍵盤が描かれていて、
いかにも音楽好きがあつまりそうな屋台です。今日は「Add」のママさんが店番をしていました。ラーメンを食べながらいろいろ事情を聞いたのですが、もと
もと店をそろそろ閉めようかと思っていたところにビルが取り壊しになったので、移転してどこかで「Add」を開こうとは思わなかったそうです。帯広でジャ
ムセッションができる唯一のスポットがなくなって私は非常にさみしく思いました。帯広平原祭りの「Street Jazz in
Obihiro」というイベントに「Addバンド」が出るとのことなので、見に行くことにしました。ラーメンのほうは行列ができるほどの人気でした。