れがしー

面白い小説がWebで連載されている。

小説:レガシー刷新への道

全13回でまだ2回までしか進んでいないが、期待大である。システム開発というものが、多くの場合社内政治抗争の産物である事を実感することができる。「小説」という形式をとることによって、通常の記事では描くことのできなかったある種の真実を描くことができるものと期待している。

あかちゃん2

ユーザー企業のシステム発注能力はますます低下しているらしい。

【Watcher】ユーザー企業で進む発注者能力の喪失、それでITは大丈夫?

システム発注能力というのは「適正な品質のシステムを適正な価格で調達する能力」だとすれば、現在進行しているのは「不適正な品質のシステムを不適正な価格で調達する」事だと言える。この記事をお書きになった東氏は「トラブルのリスクを抱え込むので、ITベンダーとしても、とても困った事態だ」という結論に至っているが、私の結論は正反対で、これこそITベンダーの望んだ事態だと言える。日本のITベンダーは伝統的に、顧客を赤ちゃん扱いすることで顧客の囲い込みとシステム価格の下落の阻止に成功している。もはや日本のユーザー企業は自分で安い海外企業へシステムを発注することすらできない半面、日本のITベンダーは受注したシステムを安い海外企業へ下請けに出してピンハネすることができる。作戦勝ちと言うべきだろう。

今日は長男Tの入学式だった。

Tが行く小学校は私の家から歩いて5分と近い。この学校は、選挙の時には投票所になるので、私は何度も行った事がある。10時に小学校に行った。Tのクラスは1年1組だ。近所のYちゃんや悪がき仲間のEくんとは違うクラスだった。この学校は1学年2クラスか3クラスしかなく、1クラスも30人しかいない。私が小学校の頃は、1クラス45人で1学年5クラスあった。私の住む近辺は古い住宅街で、いちおう東京都だが、再開発もなく、子供が少ないのだろう。入学式は校長先生の挨拶、PTA会長の挨拶、在校生の歓迎の出し物、記念撮影と恙無く進行した。坊主頭はクラスではTだけで、さっそく記念撮影の時に後ろの列の女の子に頭をさわられていた。Tの担任の先生は珍しい苗字のベテランの女の先生で、ほっとした。正直新米の先生ではTは手に負えないのではと思ったからだ。入学式で私の頃と違うなと思ったのは、新入生全員に防犯ブザーが配布され、親にも登下校時の防犯上の注意点を入念にレクチャーしていた事だ。Tはこの小学校の校庭が広いのが気に入った様子で、さっそく校庭を走り回っていた。校庭にはきれいな桜の木があったので、そこで記念撮影した。

にくまん

今日の夕食はOさんの作ってくれた肉まんだった。

日本の家庭では夕食が肉まんというのはありえないが、中国では普通にご飯のかわりにまんじゅうが出ることがある。しかも皮から作るのである。まんじゅうは、小麦粉を練ってイースト菌でふくらませて、具を入れてふかして作る。今日は寒かったので肉まんの半分がしぼんで小龍包みたいになってしまったが、おいしかった。肉まんは、黒酢をつけて生のニンニクをちびちび齧りながら食べるのである。黒酢は「鎮江香醋」というもので、これは中国人のやっている雑貨屋ならどこでも売っている。

中国人社会ではよく、餃子パーティーというのがある。みんなで集まってわいわい言いながら皮から餃子を作ってお茶を飲みながら会食する。北京人が言う餃子とは水餃子の事で、餃子を焼くのは日本独自の習慣だ。水餃子の皮は焼餃子の皮と違い、肉厚で食べ応えがある。普通男性は皮を延ばす役なのだが、皮を延ばせない私は日本人という事でゆるしてもらっている。会食をしている間は、子供は大人同士の話を聞くのはつまらないので、子供同士でどこかで遊んでいる。両親が中国人でもだいたい子供は日本語が第一言語になってしまうので、大人同士は中国語で、子供同士は日本語で話すのがいつものパターンだ。