うつ

鬱病とはながい付き合いで、これからも別れられないと思う。

一般の人は鬱病とはどんな病気かよくわからないと思いますが、簡単に言いますと、過剰なストレスによって脳内に化学変化が起き、神経伝達物質が足りない状態になって戻らなくなる、という病気です。例えると、寝冷えによって風邪をひく、というのと原理的には一緒だと思います。

ただ、鬱病になりやすい人というのがいて、ストレスの多い環境にいるとか、攻撃性を自分に向けやすい性格だとか、ストレスを発散する方法を身につけていないとか、そういう人は鬱病は再発しやすいようです。

私の病歴でいいますと、はじめてなったのが大学生の頃で、大学の保険管理センターという所で抗鬱剤というのをもらって飲んでいました。その後就職して最初のうちは体調は良かったのですが、悲惨な会社に転職したのを機に再発。その後、いい職場に転職して良くなったものの、最近になってまた再発。現在は抗鬱剤、抗不安剤とカウンセリングの併用で治療中です。

鬱病の治療とはどんなものかといいますと、医者はまず休養をすすめます。具体的には1~2ヶ月の休職です。それと抗鬱剤を処方します。これは人によってあうあわないがあるので、飲みながら医者と良く相談し、いちばんあう薬を探ります。それと人によってはカウンセリングをします。具体的には、生活習慣の改善、環境の改善、悩み事の相談などをしますが、たいした事は言ってくれないので、カウンセリングに過剰な期待をするとがっかりすることになります。カウンセラーは医者とは別人の専門の人で、保険もききます。あと精神病に関しては自立支援制度というのが各都道府県にあって、これを活用すると医療費の負担が1割ですみます。

精神病の治療というと、フロイトに代表される精神分析療法を連想される方がいらっしゃると思いますが、医療の現場では精神分析療法は出番はありません。理由は、効果がないからです。精神分析療法の本場アメリカでさえ精神分析療法は人気は急落しています。高いお金と永い年月をかけて精神分析療法をやって治らなかった鬱病が、抗鬱剤であっというまに治ってしまって、患者が訴訟を起こし、医者が負けるなんてことがあったからです。

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