あかちゃん2

ユーザー企業のシステム発注能力はますます低下しているらしい。

【Watcher】ユーザー企業で進む発注者能力の喪失、それでITは大丈夫?

システム発注能力というのは「適正な品質のシステムを適正な価格で調達する能力」だとすれば、現在進行しているのは「不適正な品質のシステムを不適正な価格で調達する」事だと言える。この記事をお書きになった東氏は「トラブルのリスクを抱え込むので、ITベンダーとしても、とても困った事態だ」という結論に至っているが、私の結論は正反対で、これこそITベンダーの望んだ事態だと言える。日本のITベンダーは伝統的に、顧客を赤ちゃん扱いすることで顧客の囲い込みとシステム価格の下落の阻止に成功している。もはや日本のユーザー企業は自分で安い海外企業へシステムを発注することすらできない半面、日本のITベンダーは受注したシステムを安い海外企業へ下請けに出してピンハネすることができる。作戦勝ちと言うべきだろう。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *