まじめ

最近の学生は、まじめだという。

私も、小さい頃からまじめだ、とよく周囲に言われてきたし、自分でもそう思っていた。だが学生時代の私は、不真面目だった。ジャズ研に入った経緯は以前お話したが、大学3年生の時は、ジャズにのめりこんだのと鬱で大学には1日も行かなかった。1日行かないのも1年行かないのも同じだという幼稚な完全主義のせいでもあった。結局、この考えを改めるのには森田療法を要した。大学4年になった時にだいぶん目が覚めた私は、どうやったら卒業できるかを考えたが、考えるまでもなく、卒業するには4年生の1年間で2年分の単位を取るしかなかった。完全主義から方向転換して60点主義になった私は、とりあえず2年分の授業を受けて2年分の実験に出席した。提出するレポートは質より形式で、締め切りを優先した。テストも2年分受けるわけで、まともな点数を取れるほど勉強時間があるわけでなく、不合格続出だった。不合格になったテストは、教授のところへ行き、レポートを書くからなんとか「可」にしてくれと交渉した。いままでの「まじめ君」からは想像もつかない交渉ぶりだった。それに加えて、卒業論文の作成もあった。これも結果は散々で、あとでレポートを書くことでなんとか通してもらった。よく工学部は忙しく、「不夜城」と言われたが、私はさらにその倍忙しかった。結局、1年で学部2年分の単位を取ってめでたく卒業した。終わってみるとなーんだという感じで、これなら大学を卒業するのに2年あれば十分だという変な自信をもったものだった。

私は、大学生のときに不真面目になった。でもこれは社会人になるには必要な性格の切り替えでもあった。

こくさくそうさ

国策捜査というものは、皆が思う以上に頻繁に行われている。

この事例を考えてみよう。少し長いが引用してみる。

ペイントハウス、有価証券報告書に虚偽記載 訂正命令を初勧告

 ジャスダック上場の住宅リフォーム大手「ペイントハウス」(東京都多摩市、田子和則社長)が虚偽記載のある有価証券報告書を提出したとして、証券取引等監視委員会は二十九日、証券取引法に基づき、同社に対して同報告書の訂正命令を出すように、金融庁に勧告した。
 昨年七月に同報告書の検査権限を財務局から委譲された証券監視委が訂正命令を勧告するのは初めて。勧告通り同報告書の訂正命令が出されれば三十五年ぶりとなる。
 証券監視委によると、同社は、社債の債務を免除される和解契約を昨年十月に締結したのに、それ以前の同年八月期決算で、債務免除益約百十七億円を計上。約八十九億円の債務超過とすべきところを、連結純資産が約二十七億円あるとする虚偽の有価証券報告書を提出したとされる。
 同社は上場廃止の可能性がある監理ポストにあり、同期の決算で債務免除益が計上されるかが注目されていたという。
 同社は、勧告について「適切な会計処理を行ったものと確信している」などとするコメントを発表。また、今月二十六日には訂正命令の差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こしている。」

5月30日の記事だ。もう風化していてソースを探すのに苦労した。それくらい小さな記事だ。要は上場企業が117億円を粉飾しましたという記事である。経営者は逮捕されたか?されていない。企業に対して、「訂正命令」を出して終わりだ。ホリエモンはどうか。50億円の粉飾で逮捕、強制調査、長期間の拘束、しかも「大型経済事件」などと言われてしまっているのである。実態から言うと、経済事件には違いないが、「大型」というのはまちがっている。ペイントハウスとライブドアの扱いの差は何なのか。それは、ホリエモンを潰す必要性が国の側にはあったという事である。

ぴらみっど

「戸籍データ流出か、富士ゼロックス子会社脅迫の男逮捕」

またデータ流出だ。全貌はまだ明らかになっていないが、私の推測ではこうだ。自治体が戸籍システムの開発を「富士ゼロックスシステムサービス」に発注した。富士ゼロックスシステムサービスはちょこっと設計しただけで開発をどこかの下請けに丸投げした。下請けはさらに下請けに開発を投げ、それを繰り返して5次下請けくらいのピラミッド構造ができあがった。本番データも例によって1次受けから5次受けへつつぬけになった。ピラミッド構造のどこかの下請けが、「家で残業する」といって本番データを持ち出し、それをネットで売りさばいた。本番データを買った人物は、それを使って「富士ゼロックスシステムサービス」を脅迫したというわけだ。

この手の流出は、実は日本のIT業界では日常的に発生している。多重派遣と風呂敷残業がなくならない限り、この手の流出はなくならないだろう。

うぃっかーまん

1973年のイギリス映画「The Wicker Man」がリメイクされるそうだ。

私がこの映画を初めて見たのは東京に進学した友人の下宿でだった。私は当時、東北を放浪していてその果てに東京の友人の家にころがりこんだ。友人の下宿では1週間ほど滞在した。偶然、この友人もジャズ研究部に進んだので、私も友人の行く大学でジャムセッションをやったものだった。さて「The Wicker Man」という映画だが70年代カルトムービーの傑作と言われている。なんとも淡々とした映画だが、見終わったあとなんとも言えない、自分の立っている大地が実はぐにゃぐにゃだった事に初めて気が付いたような感じだった。リメイクがうまくいくかどうかわからないが、一度見てみるような価値はあるような気がする。ニコラス・ケイジ主演だし。

どれいうります

今日送られてきた日経ビジネス誌に面白い広告があった。

「社長はもうガマンしない!
社長にピッタリのオーダーメイドの人材を募集・選抜・初期教育します。
IT企業の人材採用・教育代行「偉材塾」
理想の部下に育つお気に入りの若い技術者が見つかる
こういう方にピッタリのサービスです。
・社員の事でイライラすることが多い
・社長を応援する社員が1人もいない
・社員が社長の言うことを聞かない
・本当にやりたい事ができていない
・理想の部下と仕事がしたい
優秀な人材の採用はお任せください
株式会社コミュニケーション・デザイン
http://www.cdc.co.jp

要するに「奴隷売ります」という会社だ。こういう会社が日経ビジネスにカラーで1Pの広告を出すという事は、日本のIT業界で奴隷の脱走がますます日常化しているという事だろう。

しんぶん

私は今、新聞をとっていない。

会社を辞めて節約のために新聞をやめたのだが、驚いた事に何も困らなかった。ニュースの類もコラムの類も社説すらWebにあふれるくらいあるし、株価だってリアルタイムに自由にチャート付きで見る事ができるし、アメリカも韓国も中国の株価指数だってリアルタイムで見ることができて新聞より便利だ。会社員だった頃は、毎日片道1時間半通勤していたので電車のなかで新聞を読んでいたが、よく考えればこれも売店で新聞を買えばいい事であって、なにもわざわざ家に毎日とどけてもらわなくていい事だ。テレビ欄だって、チラシだって、広報まちだだってWebで見れるということを新聞をやめてみて初めて知った。さらに今は会員制のスポンサーに頼らない報道機関というのがあって、スポンサーを気にするマスコミでは絶対流れない「パチンコ屋は警察の天下り先で、韓国・朝鮮人の利権」というような話も聞けて新聞より便利だ。New York Timesだって毎日Webで読める。資源のムダでもあるし、宅配で新聞を読むのは今振り返ればどうかしていたとしか思えない。

ほん

最近読んだ本を10冊書いてみよう。

「速効!図解プログラミング PHP+MySQL」ハーシー著
「サブカル真論」宮台真司編
「株の勝ち方はすべて外国人投資家が教えてくれる」中原圭介著
「Excelで学ぶ多変量解析」涌井良幸、涌井貞美著
「心理療法プリマ-ズ 森田療法」北西憲二、中村敬編著
「金融工学、こんなに面白い」野口悠紀雄著
「勝ち組デイトレーダー12人の法則」オリコン・エンタテインメント著
「学力は家庭で伸びる」陰山英男著
「株が好き♪」若林史江著
「システム売買 プロのノウハウ」照沼佳夫著

読んでよかったと思う本もありましたが、こんな本買うんじゃなかったという本もありました。

がいし

私がいた外資系企業のことを書いておこう。

私はその会社に5年間いた。それは私の人生で最長記録だった。なぜその会社に5年間いたかというと、風通しが良かった、上司に恵まれたというのもあるが、ひとつの会社に3年以上いないと住宅ローンを組めないという銀行の理不尽な理由からだった。もちろん3年目には住宅を買った。

その会社に入ってすぐ、本社のあるアメリカのダラスで研修を受けた。長男Tが生まれて3ヶ月の時だった。3ヶ月いる予定だったが、生まれたばかりの長男Tが恋しくて2ヶ月で日本に返してもらった。日本支社の社長は、私のいた5年間で3回変わり、計4人の社長のもとで働いた。ある社長は100人に満たない日本支社を5年で500人にするという計画をぶちあげて、200人になったところで辞めた。次の社長はリストラだといってそれを50人にした。生産計画ソフトを売っている会社だったが、無計画な会社だった。私が辞めたあと、また社長がかわったという話をニュースで知った。私はその会社でコンサルタントという肩書きで働いた。開発拠点がインドにあるので、ダラスやインドに電話するため不規則な生活を送った。約束を平気でやぶるインド人に憤る一方、超人的に仕事ができるインド人にも感嘆した。入社してまもなく、Tという会社にソフトを導入するプロジェクトに参加したが、私が会社を辞める頃にはそのときの同僚はほとんど先に辞めていた。外資系企業というのはこういうものなのかなと思ったが、結局私は4社の外資系企業で働いたのだった。

すぺっく

私の使用している環境を書いてみる。

私が使用しているのは、富士通のBiblo NE7/75という5年前に出たマシンで、モバイルCeleron 750MHz、メモリ256MBにWindows2000を乗せて使っている。基本的にはこれ1台だ。よくデイトレードする人などはハイスペックマシンにモニターをいっぱい付けていたりするが、私は今のところこのマシンで不自由はしていない。ただWindows2000はそのうちサポートが切れてセキュリティパッチが供給されなくなるので、新しいマシンは欲しいとは思う。収入が大台に乗ったら新しいマシンを買ってもいいと妻は言っている。

ブラウザーはFireFox1.5にIE Viewというプラグインを付けて使っている。メーラーはThunderbirdだ。常時Yahoo!メッセンジャーを立ち上げている。ウイルス駆除にはウイルスバスター2006を使っている。また、会計ソフトは弥生会計を使っている。テキストエディターはEmEditorを愛用していて、FTPにはFFFTPを使っている。デイトレードには松井証券を使っている。よく見るサイトは、朝日新聞、毎日MSN、NIKKEI NET、ロイター、テクノバーン、好きなブログは切込隊長、宮台真司と友達のブログ、デイトレード中はストックボイスのネットラジオ生中継をずっと流している。あとビデオニュースドットコムは毎週欠かさず見ている。