愛媛県愛南町の全住民の個人情報が流出したそうだ。
愛南町のホームページでも事情が説明されている。
事件の流れとしては、
元請けが顧客に黙って仕事を下請けに発注→下請けが風呂敷残業→情報流出
という流れのようだ。システムを発注する側も、一次請けが「どの下請けに」「どんな仕事を」「いくらで」発注したかを逐次報告させたほうがいいと思うのだが、どんなものだろうか。
how deep is the ocean
愛媛県愛南町の全住民の個人情報が流出したそうだ。
愛南町のホームページでも事情が説明されている。
事件の流れとしては、
元請けが顧客に黙って仕事を下請けに発注→下請けが風呂敷残業→情報流出
という流れのようだ。システムを発注する側も、一次請けが「どの下請けに」「どんな仕事を」「いくらで」発注したかを逐次報告させたほうがいいと思うのだが、どんなものだろうか。
携帯プログラマの書いた戦記があった。
なんとも笑えないが、どこの開発現場も似たようなものだなと思った。この戦記では死者が出なかったのがせめてもの救いだ。私は一度だけ、亡くなった方がやるはずだった仕事をした事がある。
面白い小説がWebで連載されている。
全13回でまだ2回までしか進んでいないが、期待大である。システム開発というものが、多くの場合社内政治抗争の産物である事を実感することができる。「小説」という形式をとることによって、通常の記事では描くことのできなかったある種の真実を描くことができるものと期待している。
ユーザー企業のシステム発注能力はますます低下しているらしい。
【Watcher】ユーザー企業で進む発注者能力の喪失、それでITは大丈夫?
システム発注能力というのは「適正な品質のシステムを適正な価格で調達する能力」だとすれば、現在進行しているのは「不適正な品質のシステムを不適正な価格で調達する」事だと言える。この記事をお書きになった東氏は「トラブルのリスクを抱え込むので、ITベンダーとしても、とても困った事態だ」という結論に至っているが、私の結論は正反対で、これこそITベンダーの望んだ事態だと言える。日本のITベンダーは伝統的に、顧客を赤ちゃん扱いすることで顧客の囲い込みとシステム価格の下落の阻止に成功している。もはや日本のユーザー企業は自分で安い海外企業へシステムを発注することすらできない半面、日本のITベンダーは受注したシステムを安い海外企業へ下請けに出してピンハネすることができる。作戦勝ちと言うべきだろう。
今日は長男Tの入学式だった。
Tが行く小学校は私の家から歩いて5分と近い。この学校は、選挙の時には投票所になるので、私は何度も行った事がある。10時に小学校に行った。Tのクラスは1年1組だ。近所のYちゃんや悪がき仲間のEくんとは違うクラスだった。この学校は1学年2クラスか3クラスしかなく、1クラスも30人しかいない。私が小学校の頃は、1クラス45人で1学年5クラスあった。私の住む近辺は古い住宅街で、いちおう東京都だが、再開発もなく、子供が少ないのだろう。入学式は校長先生の挨拶、PTA会長の挨拶、在校生の歓迎の出し物、記念撮影と恙無く進行した。坊主頭はクラスではTだけで、さっそく記念撮影の時に後ろの列の女の子に頭をさわられていた。Tの担任の先生は珍しい苗字のベテランの女の先生で、ほっとした。正直新米の先生ではTは手に負えないのではと思ったからだ。入学式で私の頃と違うなと思ったのは、新入生全員に防犯ブザーが配布され、親にも登下校時の防犯上の注意点を入念にレクチャーしていた事だ。Tはこの小学校の校庭が広いのが気に入った様子で、さっそく校庭を走り回っていた。校庭にはきれいな桜の木があったので、そこで記念撮影した。
今日の夕食はOさんの作ってくれた肉まんだった。
日本の家庭では夕食が肉まんというのはありえないが、中国では普通にご飯のかわりにまんじゅうが出ることがある。しかも皮から作るのである。まんじゅうは、小麦粉を練ってイースト菌でふくらませて、具を入れてふかして作る。今日は寒かったので肉まんの半分がしぼんで小龍包みたいになってしまったが、おいしかった。肉まんは、黒酢をつけて生のニンニクをちびちび齧りながら食べるのである。黒酢は「鎮江香醋」というもので、これは中国人のやっている雑貨屋ならどこでも売っている。
中国人社会ではよく、餃子パーティーというのがある。みんなで集まってわいわい言いながら皮から餃子を作ってお茶を飲みながら会食する。北京人が言う餃子とは水餃子の事で、餃子を焼くのは日本独自の習慣だ。水餃子の皮は焼餃子の皮と違い、肉厚で食べ応えがある。普通男性は皮を延ばす役なのだが、皮を延ばせない私は日本人という事でゆるしてもらっている。会食をしている間は、子供は大人同士の話を聞くのはつまらないので、子供同士でどこかで遊んでいる。両親が中国人でもだいたい子供は日本語が第一言語になってしまうので、大人同士は中国語で、子供同士は日本語で話すのがいつものパターンだ。
ヤマトホールディングスが、Winnyネットワークに流出した機密データの削除に成功したらしい。
お詫び(ヤマトホールディングス)(Googleによる保存されたページ)
すこし引用してみよう。
「北信越YHCの社員1名が、業務資料作成の為、営業実績等の過去資料を自宅の個人用パソコンへ持ち出し保管しておりましたところ、ファイル交換ソフト
「Winny」を通じて2006年4月以降にネットワーク上に流出してしまい、当該資料に含まれていたお客様情報及び社員情報も流出していたことが判明し
ました。
パソコンから流出させたデータは、既にネットワーク上から削除しております。該当のデータは、お客様のお名前・ご住所・お電話番号等です。現在までの調査
では、データが不正に使用された事実は確認しておりませんが、今般、お客様の被害防止の観点からご連絡させていただくことにいたしました。」
Winnyネットワーク上に公開されたファイルは、各Winny上にキャッシュファイルとして保管される。このキャッシュファイルは、Winnyネットワークからのリクエストによっては消すことはできないので、ヤマトホールディングスはWinnyが稼動したPCを遠隔操作する技術を保有していることになる。また、特定のファイルがどのWinnyにキャッシュとして保管されているかは暗号化されているため、通常は特定不可能である。この点についても、キャッシュの暗号化を解除する技術をヤマトホールディングスは保有していると見られる。これらの技術は、Winnyによる情報流出に頭を悩ませていたIT業界にとっては大きな朗報であり、革命的な技術であると思う。
そういえば、ヤマトホールディングスの23日付けのプレスリリースが26日になっていつのまにか変更されている。お詫び(ヤマトホールディングス)(日付は23日のまま) なぜなんだろう。
Mと名乗る人物から私の携帯に電話があった。
彼女は転職コンサルタントで、ある企業が人材を探していてあなたはぴったりだから転職しませんかという話だった。その気はないのでお断りした。また彼女は「I社はもう辞めたのですか」と聞いてきた。I社はずいぶん前に辞めている。情報古いよ。
日本には外資系企業に強いコネをもった転職コンサルタントが多くいる。彼らは、コネを使って人材が欲しいという情報をどこからか聞きつけてきて、エンジニアを一本釣りして紹介し、紹介料をもらうビジネスをしている。大手のEast Westなんかは別だが、ほとんどが個人商店である。アメリカ人が多く、なぜか皆日本語が話せない。どうやって税金を納めているのか不思議である。私がI社に転職したのも台湾人のA女史の紹介で、その会社はそうやって釣り上げられた人材で成り立っていた。オラクルやSAP、PeopleSoftの出身者が多く、社長からして元日本HP社長だった。日本に進出してきた外資系IT企業は、金払いがいい半面、ビジネスがうまくいかないとすぐ撤退してしまう。応募する人たちもそれは皆百も承知だった。友人W君なんかかわいそうで、WallDataジャパンにいたのだが、WallDataがNetManageに吸収されて消滅し、さらにNetManageも日本から撤退してしまった。僕はW君をI社に紹介したが、ほぼ同じ時期にI社を辞めた。彼はいまアメリカに住んでいて、オラクルに勤務している。今でも毎年年賀状をいただいている。
今日は長男Tの卒園式だ。
1年ぶりに背広を着た。サイズがあうか心配だったが、大丈夫だった。卒園式は、そつのないものだった。今までカジュアルな姿でしか見た事がなかった長男Tの友達のお父さんお母さんが皆スーツで来ていて(当たり前なんだが)お互い少々気恥ずかしかった。自分の子供はもう小学校に通う年なのだ。その親である私はそうとう年を食ったおじさんであるはずなのだが、正直あまり実感がない。自分自身学生時代からあまり変わった気がしないのだ。タカアンドトシの「欧米か」と突っ込むほうに似ている坊主頭の長男Tは、相変わらずの悪ガキぶりを発揮してつい二三日前も雲梯から落下して口の中を切り、口腔外科で糸で縫ってもらって卒園式に出ていた。友達に会えるのも今日で最後だという想像力が欠落しているらしく明日から春休みだということで頭がいっぱいらしかった。
担任のS先生には本当にいろいろとお世話になった。S先生は今年度でこの幼稚園を辞めるそうなのだが、これからもいいキャリアを積んでほしいと思う。先生が辞めるのはうちの子が原因ではないですよね。